砂漠の王は精霊使いに悠久の愛を誓う

水の精霊使いのリーファは王の命で、砂漠の国・アガスティア王国の水不足を救うため海を渡った。
しかし、旅の途中で嵐に遭い海に投げ出されてしまう。
その影響か、アガスティア王国に流れ着いたリーファの身体は八歳時の大きさになっていた。
そんなリーファを助けてくれたのが、褐色肌の青年・サラム。
アガスティア王国の第一王子だった。
リーファは八歳の姿のまま、サラムと共に砂に埋もれた国に潤いをもたらすため、水源を探す日々を送る。
苦楽を共にするサラムとの間に友情が芽生えはじめた時、リーファは元の十八歳の姿に。
その姿をサラムに見られ、さらには想いを寄せられる。
ふたたび八歳の姿に戻ったが、サラムは子供のリーファと大人のリーファが同一人物だとは気づかず――?