内容紹介
ロディア王国の城にある美しい薔薇の庭。その庭には“薔薇の城”が存在し、王とふたりの王女、末王子のルキアが住んでいた。薔薇の精であるルキアは時期王となる立場だが、怖がりで気が弱く、ろくに薔薇の庭園を見回ることもできない始末…。ある時、鷹に攫われ結界外のロディア王城の庭に落ちてしまう。そんなルキアを助けてくれたのは、第一王子のノヴァリスと第二王子のグランドだった。親指サイズの小さなルキアを訝しむグランドに対し、穏やかなノヴァリスはルキアを心配し自室に連れ帰ってくれた。薔薇の城に帰る手段もわからず、ルキアはしばらくノヴァリスの部屋でお世話になることに。当初は威圧的で豪胆なグランドを怖いと思っていたルキアだが、実は兄想いの心根の優しい王子だとわかり…?