皇太子は宮廷道士を寵愛する ～愛されたがり子パンダの秘密～

王睿(ワンルイ)は、仙術は苦手だが調薬に長けた道士。
宮廷に仕えていたとき、人の細胞の成長を逆行させて、死に至らしめる薬の開発を指示される。
だが正義感からそれを断わったため、追放され、今は田舎でひっそり暮らしている。
宮廷時代、いつもふらりとやってきては構ってくれた武官の颯伸(サーシェン)を懐かしく思っていた。
すると突然、都から皇太子がルイを迎えにやってきた。
その皇太子こそがサーシェンで、彼と共に宮廷に戻ったルイは、人語をしゃべる子パンダと引き合わされる。
ルイの使命は皇太子の愛人のふりをして宮廷に住み、その間に子パンダの謎を解明すること。
偽の愛人のはずなのにサーシェンに溺愛され、愛くるしい子パンダと共に過ごす日々は幸せで……?